新年度開講を間近に控え、たいへん光栄なことに連日多くのお問い合わせを頂戴しております。
新規開講は3月ですが、既に多くの授業体験生や即日入会をご希望の方もお迎えし、教室は賑わいを見せております。
そして本日、Miraiz会員生は百名に達しました!
昨年6月の開校より1年にも満たず、特に広告なども出していない中で、これほど多くの生徒の皆さんをお迎えできたことは、何よりの誇りになります。
これというのも明るくひたむきな生徒たちに恵まれ、Miraizの「やりがいのある学び」を体現してこられたからでしょう。
あらためて皆さんに感謝を申し上げます。
ありがとうございます!
百名はひとつの節目として目標にしていた数字ではありました。
学習塾として「在籍数」や「合格者数」など、求められる数字はいくつかあります。
「学習塾なんだから、結果を出さなければならない」
それはもちろんのことです。それなくして何らの説得力も生まれません。
しかしながら、私たちにとっては「数字」は「すべて」ではありません。
ちょうど、マーリンズへの入団会見でイチロー選手がこんなことを報道陣に語りました。
「数字は、もちろん大切なものです。これがなくては現役を続けることはできないと思っています。だが、それがすべてではないということは、はっきりと言えます。もちろん、チャンピオンになること、節目の数字をクリアすることは、大事なことでありますが、その目標があるからというだけで、プレーを続けるわけではありません。人は、そういうわかりやすい数字や目標を求める傾向にあります。それは自由であっていい。人の口に戸をたてられずという言葉もあります。現代は、いろんな情報が視覚化されて入ってきます。それを抑えることはできないし、人がどう思うかは自由です。だが、僕自身は、それが、すべてではありません」
イチロー選手らしい矜恃に溢れた言葉です。
超一流の実績を積み上げてきた偉大な選手を取り巻く状況と同列には語れませんが、実に示唆に富むお話です。
私たちの実感しているレベルで言えば、数字を追いかけすぎると、大事なものを多く見失う気がしています。
数字はあくまでも結果であって、目的ではないということですね。
ただ単に受験テクニックを詰め込んだり、こなしきれないような課題を押しつけたり、必ずしも生徒の実情にマッチしない「実績を出すための塾の都合」が先行してしまうのは、やはりこの「数字至上主義」が招く弊害だと思います。
いたずらに「やればできる」をくり返すのではなく、「できる子」ばかりをチヤホヤするのでもなく、「やれないでいる子」はどうしたらやる気になるのか、ひとりひとりについて考えていくことが大事です。
「できる子」の意欲や向学心に応えることはもちろんですが、そこから「できない子」を隔離して、選別して…という発想にはどうにも馴染めずにいます(こんな職業ですのにね・笑)。
「できる子」も「できない子」も、先生の勝手なフィルターに過ぎないかも知れません。
「できる子」も「できない子」も、先生の勝手なフィルターに過ぎないかも知れません。
「できない子」は「やれないでいる子」であり、「やりたくてもやり方がわからない子」「本当はやりたい子」なのかも知れません。
それを見抜いて導くのが私たちの大切な仕事であるはずです。
そして、学力や成績に関係なく、生徒たちは友達として繋がり合っています。
「先生」と呼ばれる人が、生徒それぞれにどんな風に接するのか、子供たちはよく見ています。
「先生に都合のいい」生徒だけを優遇する、そんな大人の思惑もするどく見抜きます。
そんな状況で本当の信頼関係は生まれないし、信頼なくしては賞賛も叱咤も激励も効果を持ち得ません。
どんな生徒も数字上の「1」と捉えてしまう感覚でいては、この点を見失ってしまいがちです。
そんな状況で本当の信頼関係は生まれないし、信頼なくしては賞賛も叱咤も激励も効果を持ち得ません。
どんな生徒も数字上の「1」と捉えてしまう感覚でいては、この点を見失ってしまいがちです。
だからこそ、Miraizはそういった価値観と一線を画した場でありたいと願うのです。
進学塾とはいえ、昔のような「知識の一方通行」と「偏差値の規格生産」しかない閉塞した場にはしたくありません。
私たちもまた、生徒たちの一度しかない十代の大切な時期を共に向き合って過ごす、教育者なのです。
生徒たちに及ぼす影響を考えると、私たちこそ、先の先まで考えていなければなりません。
生徒たちに及ぼす影響を考えると、私たちこそ、先の先まで考えていなければなりません。
生徒たちはタダでさえ「もうダメだ」「もうカンペキだ」と、近視眼的な発想に陥りがちです。
それなのに私たちまでもが、目先の数字に惑わされていてどうするのでしょう。
うつむいた生徒の目線は上げさせて、逆に遠くばかり見ている子には足元を固めさせて、ひとつひとつ積み上げた結果の成績簿として数字を見る、そんな感覚でいたいと思いますね。
うつむいた生徒の目線は上げさせて、逆に遠くばかり見ている子には足元を固めさせて、ひとつひとつ積み上げた結果の成績簿として数字を見る、そんな感覚でいたいと思いますね。
私たちがベストだと信じて重ねた施策が、客観的にどのように評価されているのか。
それを正しく確認し補正していくためには「数字」は欠かせません。
ともあれ、少なくともいまの時点では、皆様に「及第」をいただけたような気持ちでおりまして、とても嬉しく誇らしく思っておりますのは否めません(笑)。
ご期待に違わぬよう、今後もさらなる充実を図っていきたいと思います。
ご期待に違わぬよう、今後もさらなる充実を図っていきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。